docomo, au, softbankに次ぐ第4のキャリアとして、楽天モバイルのサービスが開始されました。 楽天モバイルといえば、MVNOも運営していますが、MNOとして2019年からサービスをしています。2019年10月より無料サポーター5000人限定でスタートし2020年2月から無料サポーターを2万人に拡大、2020年4月からは最大300万人まで1年間無料としてサービスを実施予定です。 また楽天自社基地局網の構築に限界があることから、東京・大阪・名古屋の各都市は楽天自社網とした上で、不足する箇所についてはau回線を借りてサービスを行っているようです。
会員数が大幅に制限された状態でのスタートとはいえ、MNO3社にならぶ回線品質なのか気になりますよね。
私も楽天モバイル(MNO)の回線を入手し、スピードテストを実施しましたので、私の測定結果を公開してみます。
まだまだ楽天基地局が整備されているとはいえず、主力はauエリアというのが現状の実態だと思いますが、昼時の通信速度がMVNO並(以下)に遅く、月額2980円・2GBという容量を考えると、残念なところです。キャリアだと思って契約すると速度に面食らいそうだな・・・と私は思いました。
2020年から2021年にかけての基地局整備や回線増強によりどこまで改善されていくのか、期待していきたいと思います。
【結果】
1. 時系列データ
楽天エリアでは時間帯によらず高速通信ができるようです(サポーターがまだ2万人以下ですから、空いているのでしょう)。ヒストグラムを見ても40Mbps以上が多いですね。
一方でauローミングエリアでは、12時代に速度が有意に落ち込んでいる様子がわかります。
■↑楽天モバイルでのping値のヒストグラム。縦軸が頻度、横軸がping値(単位ms)です。楽天自営の基地局の場合も、auエリアでも同様の分布でした。
■↑楽天の基地局エリアでのスループットのヒストグラム。グラフのラベルが分かりにくくなっているが、縦軸が頻度、横軸がスループットMbpsです。概ね高速だと読み取れます、
2. ヒストグラム
(1) 楽天自社エリア:
平均値 DL 39.9Mbps、UL 5.6Mbps、ping 54ms
(2) auエリア内(12〜13時を除く):
平均値 DL 8.6Mbps、UL 3.4Mbps、ping 54ms
(3) auエリア内(12時代):
平均値 DL 3.4Mbps、UL 3.3Mbps、ping 54ms
Webページが表示できないような100kbps以下となることもありました。
【測定方法】
端末: Rakuten Mini
測定時間: 平日昼に5分間隔で8時間
楽天エリア:LTE Band3で接続されるエリアとした。