2015年1月15日木曜日

TV感想:エンジニアとして生きる根幹

新年から<エンジニアとして生きるために必要な信念とは何か?>、<エンジニアとして根幹を成すものはは何なのか>を 録画していたNHKの番組をきっかけに考えることになりました。 番組中で凄く良い言葉がありましたので、その内容を引用します。

NHK2015年1月12日放送「プロフェッショナル 仕事の流儀」第251回 ”振り切る先に、未来がある

http://www.nhk.or.jp/professional/2015/0112/index.html

以下は、NHK放送内でのマツダ・常務執行役員 パワートレイン開発担当・人見光夫氏(60)の発言からの引用です。
試すときは大きく振って試してくれ。じわじわと こつこつとやったら人より新しい発見なんて絶対できないので、大きく振りなさいと。だって誰も行ったことがない世界へ行ったら何が起きるかですよ。
ブレイクスルーできそうな改善をひとつ、部下が見つけた時には、
目標はここまでいけば達成できるという姿をつくって その実現のアイデアを出して欲しいんだけどね。そういうのを見ると「あとここやればいい」と他のところをおやすみするから
いけるのがここと分かって、ここでやめた言う必要はないんでね。遠慮したらいかん。まだ諦めちゃいかん。必ず目標を目指そうよ。

エンジニアとして挑戦する姿勢が大事だということでしょう。壁にぶつかった時にひとつ光明が見えてくると、ついついそのアイデアだけを見てしまいがちですが、トータルとしての目標を達成するためにはひとつの光明だけではなくて、まだまだブレイクスルーが必要になってくるでしょう。そこで甘えてしまうのではなく、さらにさらにと貪欲にアイデアを試すっていうのは、追い込まれれば追い込まれるほど難しいのが現実ではあると思います。でもどうせやるなら”大きく振って”やりきってやろうじゃないか、とそう勇気付けられました。

人見氏はエンジンの技術者でした。私はソフトウェアのエンジニアです。要件定義をしたり、仕様書を書いたり、ソースコードを眺めたり、その試験をしています。そんな環境の中で、「大きく振った」アイデアとはどういう内容になるのでしょうか。とにかく安く短納期で品質を、という業界のなかで、大きく振ったアイデアとは何か?をまず考えていきたいと思います。

(開発は)一斉にやったら大きい会社の方が勝つでしょうけど、その前に何をやるかというところでは大きいも小さいもなくて、そこで考えが勝っていれば そりゃ勝てることだってあるでしょう
絶対自分が(アイデアを)思いつく。これが一番のプライドです。次は人のものも否定しない。これも技術者としてのプライドがある人間はそうすべきだと思いますがね」

これは本当にその通りでしょう。方向さえあっていれば、あとは突き進めば良いだけ。方向を合わすことが一番難しいです。方向を合わすためには、「あるべき姿は何か」そして「現状はどこにいるのか」が分かっていないといけません。理想の姿も現状の姿も、周囲と相対化して比較しないとなかなか見えてきません。だからこそ、エンジニアなら感度を高くしていくことが大事でしょう。

アイデアは出すのに資本はいりません。考えるだけならタダ。恵まれない環境の小さな小さなやつだって、頭をとにかく使えばきっと勝てるはず!

明日からまた頑張ろう、と思える番組でした。

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